スマート送迎アプリCREW(ライドシェア)のドライバーやってみた

スマート送迎アプリCREW(ライドシェア)のドライバーやってみた

前回はCREWのライダー(客として乗る方)を初体験しましたが、
今回はCREWのパートナー(運転する方)を初体験してきたのでそれについて書きたいと思います。

 

初回講習を受けるために、指定された日時にサービス提供エリア内で待機し、CREWスタッフからの電話を待つ・・・

 

・・・指定時間を10分以上経過しても電話がなく・・・

 

仕方なくアプリ内チャットで連絡したところ、更に10分ほどしてやっと電話が。

指定時間を20分も遅れて開始となったことに対する謝罪はほぼ無いまま(怒)、電話を通じて講習が始まりました。

 

時間どおりに連絡がないことと、謝罪の言葉もないことに不信感を募らせましたが、まぁここは大人として対応します。

 

 

 

電話で話しながら、擬似的にライダーからの乗車依頼があったと仮定して出発地へ向かい、ライダーを乗せて目的地に向かうまでの一通りの操作を行います。一通り操作して、質疑応答タイムを終えるとそれで講習終了です(笑)あっさり。

てか、アプリ画面操作に関するドキュメントくらい用意してほしいです。。。

 

 

私はIPhoneとAppleWatchを使っているのですが、CREWアプリの通知はAppleWatch側ではキャンセルしておく必要があります。(でないと、いざ運転中にリクエストがあった場合に一目でわかりません)

 

で、講習を終え、アプリのドライバーモードで表示されるヒートマップで、ライダーが多そうな場所の方向へ移動します。

 

その途中で早速初めてのリクエストが入りました。慣れないとめっちゃ焦ります。

 

一定時間内に応答しないと外のパートナーへ依頼が回ることになります。ここらへんはUberと同じような仕組みですね。

でも、運転中のスマホ操作はもちろんNGなので、安全を確認しつつ路肩へ車を止め、応答します。ここらへんも、焦って路肩に止めようとするとすり抜けするバイク等に接触する可能性もありますので、冷静に、かつ迅速に対応する必要があります。

 

そんな感じでちょっと手間取りつつも、応答し、出発地へ向かいます。

 

数分程度予定時刻より遅れましたが、無事にライダーさんと合流できました。
初ドライブは、中央区〜5km程度の近距離で2名乗車でした。

軽く世間話をした内容から推測するに、恐らく偏差値高い系の大学出身で、一流企業にお勤めの20代中盤サラリーマンでした。

2名の内1名はCREW初利用で、もう1名は利用経験があるようでした。
なので、1名を目的地で下ろし、そのままそこでもう1名の方がリクエストを出してくれ、その方のご自宅までの4km程度の2本目のドライブを即マッチングすることができました。

 

で、気になる謝礼ですが・・・

 

お二人合わせて5,000円も頂けました。

 

ありがたや・・・・

ネットやTwitter等でCREWドライバーの方のつぶやきを見ると、0円ライダーや100円ライダーも多いらしく、正直びくびくしてました。

 

やっぱ、ある程度いい企業に勤め、タクシーの金額感を知っている、常識を持ち合わせている(と思われる)方だったというのがポイントですね。

 

タダで乗れる、安く乗れるという、自分さえ良ければいいと考える人が多い世の中というのはちょっと悲しいですね。

 

 

さてその後は、帰宅方向のリクエストがあったので、渋谷区から中央区方面へ8km程度のドライブを行い、気になる謝礼金額は1,300円でした。

先の2名に比べると安めですが、それでも比較的悪くない金額を頂けました。

(理想は、200円/kmは頂きたいですけどねぇ・・・。)

 

という訳で、自宅からの総走行距離のガソリン代を差し引いても初日の収支はプラスでした。

 

 

ですが、現状ではまだまだ本サービスはドライバー負担が大きすぎるというのが率直な感想です。

 

ガソリン代や目的地までの高速代は実費としてもらえるとしても、戻りの高速代は自己負担ですし、言ってみれば深夜勤務にも関わらず謝礼をもらえないことも多いので赤字になる可能性も十分ある。そして事故に遭うリスクやうっかりミスによる交通違反で捕まる可能性もある。

 

リスクに対して得られる対価が安すぎますね。

 

もちろん、収益はどうでも良くて、誰かと話しながらドライブがしたいとかいう人には向いてると思います。

ただ、個人的にはオリンピックのボランティアに近いものを感じますね。やりがい搾取というか・・・。

 

私個人的には、ドライブは一人でガンガンVTEC(ハイカム)に入れてレッドゾーンまで回して爽快感を味わいたい人なので・・・(笑)

セカンドカー維持のための小遣い稼ぎになればいいかなと思っていたんですが、現状のシステムとサービス提供エリアでは、小遣い稼ぎにはならないと感じました。(少なくとも私の置かれている環境においては。)ちょっと残念です。少なくとも私は家族持ちですし、現状サービスエリア内に住んでいるわけでもないので、当面は積極的にはやらないと思います。

 

運営側が、もっとドライバーの負担を考え、ドライバーだけが損する仕組みを改善しない限り、このサービスは廃れるんではないか思います。また、都内はタクシーも充実しているので、都心に比べて圧倒的にタクシーがイケてない郊外で本サービスを提供してほしいと思います。天気の悪い日などにタクシー待ち行列ができ、長時間待たされる地域にこそ、こういうサービスが生きてくるのではないかと思います。

 

サービスとエリアが改善されることを願いつつ、気が向いたときにはまた乗ってみようと思います。

また乗った時にはレポートしたいと思います。